Roonee 247 Photograpy
  


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ルーニィの部屋

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2012年10月28日

アカツメ_ペンギン

緑碧 紺青写真展「とこしえの青ゆえに」

日時:2012年10月30日(火)〜11月4日(日)12:00~19:00

場所:ルーニィ・247フォトグラフィー

東京都新宿区四谷4−11みすずビル1階(東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅 徒歩4分)

03-3341-8118

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「サイアノタイプ」と言う19世紀に発明された紺青のモノクロームプリント作品を展示する。

モチーフは2つ。
横浜・野毛山動物園の風景と身近な野の花の姿。
紺青の陰影の中に写し取り、大切に紡いで行きたいと願う記憶を表現した。

詩人・谷川俊太郎は、海も空も人の魂も、青は遠く手には得がたく、人が「忘れてはならぬものすら忘れ果てる」のはすべて、「おのがからだのうちにひそむ、とこしえの青ゆえに」と言った。

悲しい事に、私の大切な記憶も思い出も経年に耐えきれず、茫洋と青く霞んでいってしまうだろう。
永遠にずっと変わらないモノはなく、一度失くしたコトは取り戻せないのを知っている。

それでも。

小さい頃に連れてきて貰った野毛山動物園は、今でも懐かしい木陰を作り、集い合う人々を穏やかに出迎えている。
幾度も摘んだ道端の野の草は、今でも繰り返し芽吹いては花を咲かせてくれる。

私が確か感じ、記憶し、思い出とした「時」から、連綿と育まれてきたモノとコトの姿は、こんなにもおおらかで優しく、どれだけ私を励ましてくれた事か。

だから今、その姿を紺青の陰影の中に写し取り、私自身も辿り着けない、永劫の先まで送り届けたいと思っている。
写真とは「時間を超える装置」であると信じているから、私は喪失感に深く項垂れた頭(こうべ)をきっと上げることができるはずだ。

惑いながらも、手を動かし、足を動かし、何度でも見つめ直しながら、紺青の陰影を紡いでいく。

今回の展示は、今の精一杯の姿である。


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